私はカラオケが大嫌いでした。理由は簡単です、音痴だからです。ところが大変身!今ではカラオケ大王です。

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私は会社の飲み会が嫌いです。酒は毎日飲むくらい好きなのですが。
飲み会の二次会が憂鬱なのです。たいていみんなでカラオケです。これが苦痛なのです。なぜならば、私は音痴なのです。それも、その場を白けさせてしまうほどの音痴なのです。
私の母親も音痴でした。父親もハモニカは上手かったですが、歌はやっぱり音痴でした。
姉と妹は普通です。ですから一概に音痴は遺伝するとは言えないでしょう。
音痴に関してトラウマもあります。

高校生の時に音楽の授業で、個人個人の声の音域を調べる時に、先生のピアノに合わせて、段々と高い音を出してゆくのです。その時に、私だけです。先生に音程が違ってる、と言われたのです。これで私は自分が音痴であると決めつけました。

だから、付き合いのカラオケもなんとか理由を付けて断っています。
これではまずいと思って、一人でカラオケに行って練習したこともあります。
でも、一人カラオケは自分の音痴を自覚するだけでした。
そんな時に、ある友人からアドバイスを受けました。
真面目な人を感動させるような曲を歌うから駄目なんだよ。ふざけたコミックソングにすれば、自分も楽しいし、みんなも楽しんでくれるよ。

そして、その友人はハナ肇とクレージーキャッツというバンドを教えてくれたのです。
このバンドはコミックソングだけど、音楽的には高度なことやってるから真剣にやれよ。
私はこのバンドを聞いて、心底ぶっ飛びました。私は音痴ですが音楽は大好きですから。
このバンドの凄いところは、歌詞でも笑わせてくれる。曲、つまり音でも笑わせてくれるところです。歌詞で笑わせる曲は日本にたくさんあります。クレイジーキャッツは最初の音から笑わせてくれるのです。

調べてみました。作詞・青島幸男、作曲・萩原哲昌。日本では二度と現れない異端の才能の天才コンビだと思います。
さっそく歌ってみました。一発目が「ホンダラ行進曲」この曲は、ホンダダララ、ホンダララばかりの詞で最高に可笑しいです。次は「ハイそれまでょ」これは歌詞の内容が本当に人を食っています。すごく元気が出る曲です。

踊りながら歌いたいなら「スーダラ節」しかありません。この曲は誰でも知っていますから、みんなが踊って、みんなが歌ってくれます。抜群の盛り上がりです。
私は、これでカラオケも好きになりました。音痴も克服しました。
人間が生れ変わりました。人生が前向きになりました。

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