カラオケとは違う、バンドのボーカルが毎日している練習方法

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・はじめに

ボーカルとは、バンドなど複数のメンバーから構成されるユニットで「歌」を担当する人を差します。
歌手とは違いバックの演奏に合わせて歌うのではなく、ボーカルも演奏の一部と考えると良いでしょう。
実際にバンドのボーカルをしている人は、毎日どの様な練習をしているのでしょうか。

・腹筋運動

ボーカルはバンド演奏と一緒に歌うものです。
最近ではスタジオのPAシステムはかなり良くなりましたが、それでもギターやドラムに比べれば肉声は通りにくくかき消されてしまうこともあります。
腹式呼吸は基本中の基本で、横隔膜を安定させる為に腹筋運動は欠かせません。
プロのボーカリストの中には1日に100回以上腹筋をする人もいます。

・走り込み

バンドでボーカルをしていると、ライブステージをこなす必要があります。
1時間近いステージでリズムを取りながら歌っていると、かなり息が上がります。
中にはあまり動き過ぎた末に可呼吸で倒れてしまうボーカルもいて、肺活量を鍛える為にも走り込みは必要なのです。

・音程を高めに取る練習

よくボーカルが高音が出にくそうにしていたり、フラットしていることがありますが、実は自分ではきちんと出しているつもりなのに、後から録音された自分の歌を聞いてフラットしていることに気づくのが殆どです。
自分の頭蓋骨から直接響く声と、周囲から入ってくる楽器の音には若干のズレが生じます。
高音がフラットするのを防ぐ為には普段から演奏よりも高めに声を出す習慣をつける練習をします。

・歌詞を覚える練習

意外なことにプロのボーカルでもカンペを使っていたり、譜面台を使用している人もいます。
しかし歌詞が覚えられていない曲は上手く歌える筈もなく、観客に伝えることはできません。
ボーカルになったら何も考えなくても歌詞が口から出てくる様に練習をします。
演奏中にまさかのアクシデントが起きても頭が真っ白になり、歌詞を忘れることがなくて済みます。

・おわりに

バンドのボーカルはフロントマンとしてお客さんを引きつけ、バンドを引っ張っていく役割が求められます。
歌が上手くなる練習というよりも、いかに体力をつけてステージをこなすかということを考えているのです。

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