バレエ音楽と作詞
「題名のない音楽会」の指揮を務めたことなどでも有名な指揮者・福田一雄氏はパレエ音楽には三つの役目があると言っています。
一つ目は前奏曲や間奏曲など、音楽のみでバレエの雰囲気をつくる部分。
二つ目は舞台上の踊り手の演技を手助けをする役目。
そして三つ目は踊り手の伴奏に徹する役目、いうことだそうです。
これを作詞に当てはめてみると、言葉そのものが持つ力強さ(メッセージ力やテーマの斬新さなど)がバレエ音楽の役目の一つ目にあたるものなのかもしれませんね。
そして、ヴォーカリストの魅力を引き出すための言葉選びが、その二つ目。
音楽にフィットした言葉使い(メロディー・リズムへのノリの良さ)が三つ目に該当するのかもしれません。
いずれにしてもバレエ音楽にしても作詞にしても……それは作曲やヴォーカリストにしてもということですが……自分たちだけで音楽を作っているのではないという意識こそが大切であるということに変わりはないということですね。