歌謡曲の作詞レッスン

  • Endo
  • 0

ここAtoNo Recordsにも、主に歌謡曲の歌詞を書きたいとレッスンに来られている方がたくさんいらっしゃいます。
 
そこでよく質問されるのが、実際に歌詞を書くうえにおいて、歌謡曲とJポップと違いをどのように考えていったらいいのかということです。
 
そんな時は……歌謡曲とJポップの違いについては、また別の機会にくわしく語るとして……作詞家として把握すべきは、歌謡曲・Jポップといった(売り手が考えた)音楽ジャンルのことではなく、だれが歌うのかということの方が重要ですよ、ということを伝えています。
 
 
たとえばAという歌謡曲・演歌歌手がいたとしましょう。
 
そして、その人が月の光を浴びながら歩いているシーンを歌詞にする場合を考えてみます。
 
さてAさん、その月の光のことを「moon light」と言ったほうが似合う人でしょうか。
それとも「月光」、あるいは「月の光」とそのまま言った方が、その人らしい魅力的が出てくるでしょうか。
 
このように単語ひとつをとってみても、詞を書いていく過程において、それぞれに違いが出てくることが理解できると思いますが、それはジャンルによる違いではなく、あくまでもその歌手・ヴォーカリストの個性による違いなのです。
 
歌詞とは、その歌手の方を素敵に見せていくための言葉のことです。
 
そして歌詞とはもともとどんな言葉を使ってもいいものでもあるのです。
 
歌謡曲だからこの言葉を使わなければいけないであるとか、Jポップだからこの言葉はNGなどといった決まりなどどこにもありません。
 
ジャンルという小さな枠にとらわれることなく、新しく自由な発想で作品を作っていきましょう。
 
同じ歌でも演歌歌手が歌えば演歌、Jポップのアーティストが歌えばJポップ。
 
そんなふうに考えていけばいいのです。