スマホ原稿時代の作詞

  • Endo
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昔々、作詞家さんたちは400字詰めの原稿用紙に縦書き(もちろん手書き)で歌詞を書き、それをレコード会社に(電車や地下鉄に乗って)届けに行っていましたとさ……と、何やら日本昔ばなし風な書き方になってしまいましたが、今回は作詞家の原稿の変化について書いてみようと思います。
 
 
さて、いわゆる演歌系の音楽が中心だった時代、縦20横20マスの400字詰めの原稿用紙でも歌詞をなんとか収めることは出来たのですが、ニューミュージックと呼ばれる音楽が中心の時代になると、歌詞のサイズはそれまでとは違い格段に長いものになり、400字詰め原稿用紙に収めきることは難しくなってきます。
 
そこで、歌詞は(マスではなく)レポート用紙のように横線が引かれただけの原稿用紙に書かれるようになり、原稿の送り方もFAXに……。
 
 
ワープロが登場してきたのもこの時代。
原稿のストックはフロッピーディスク(今やこれを知らない人も多いようですが……)に。
 
それからすぐに(本当にアッという間に)パソコンで書いて送るという時代がやってきます。
 
そして今や原稿そのものもスマホに書き込み、それをそのままメールして……という人も増えてきました。
 
 
400字詰めの原稿用紙に一マス一マスごと手書きで文字を埋め、それを電車で届けていた時代にくらべ、とても便利になっただけでなく、スマホというアイテムを使うことで歌詞作りが昔に比べ手軽に取り組めるものになってきたようにも思います。
 
だとしたら私たちも、あまり構えることなく、もっともっと気軽な気持ちで歌詞作りを楽しんでいってもいいのかもしれませんね。
 
そしてそれがスマホ時代に歌われる歌に適した歌作りの方法なのかもしれません。