ベートーヴェンとベースギター

  • Endo
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昔は……って言われて、どれくらい昔なのかと言えば、バンドという形態でポピュラー音楽が作られはじめた1960年代初頭の頃……バンドの花形は何と言ってもギターであり、ベースといったら、誰もやる人がいないので仕方なくベースをやっています、なんて人がマジでいたくらいジミな楽器でありました。
 
それが今や指弾きピック弾きスラップと、見た目も派手になり、バンドの中でも花形のひとりとなってきたのはみなさんご存知の通りです。
 
 
さて、先ほど“昔”と言いましたが、それよりももっともっと大昔……1770年代ころまでは、ベースギターの先祖といってもいいかもしれないコントラバス……ウッドベースですね……ナント、オーケストラにおいてもチェロの一オクターブ下を地味(?)に弾いていただけの楽器であったらしいのです。
 
それを、その伝統的な用法から解放し、チェロとコントラバス、それぞれに別々のパートを開発していった人がいました。
 
 
こんな、音楽界においての画期的大発明をした人の名は……ジャジャーン!……ご存知大作曲家のベートーヴェン、その人であったのであります。
 
今あなたが、あのスラップかっこいいよな~なんて見とれているベーシストがいたとしたら、それもあのベートーヴェンがベースに新たな道を大昔に示してくれたおかげなのかもしれませんね。