悲しくてやりきれない

  • Endo
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悲しい歌の代表曲って言ったら何でしょう?
という問いかけに、この歌を上げる人もいるのではないでしょうか。
 
 
この歌とは「悲しくてやりきれない」。
 
作詞・作曲はサトウハチローと加藤和彦、ザ・フォーク・クルセダーズが1968年に発表した作品です。
 
2016年公開の「この世界の片隅に」で使われたことで、この歌をはじめて知った方もいらっしゃると思いますが、実はこの作品「シコふんじゃった。」や「パッチギ!」など数多くの映画やテレビドラマの主題歌や挿入歌としても使われている名曲なのです。
 
この歌の歌詞のすばらしさに驚くことは多々ありますが、そのひとつが、歌詞のどこを切り取っても悲しい言葉のみで書かれているということ……。
 
一般的には、いくら悲しい歌であっても、歌詞のどこかに、こんなに楽しい日もあったといったような(せめて使われている単語だけでも)明るさを感じさせてくれる部分があるものなのです。
 
しかしこの歌、どこを切り取っても、そういった部分が一切ありません。
 
それでいて、ふしぎと悲しみだけではない、時にはすがすがしさにも似たような……いろいろな感情が湧き上がってくる作品。
 
曲との兼ね合いで作られていく歌詞という言葉の不思議さを味わうことのできる名曲でもありますね。