結論のない歌もある？

これを言いたくて、これをメッセージとして皆さんに伝えたくてこの歌を作りました、といったようなアーティストの言葉、みなさんも耳にしたことはあると思います。
 
世界に平和を!戦争をやめよう!といったような大きなメッセージから、君のことが好きなんだ!愛してる!なんていった心の叫びまで、ほとんどの歌は言いたいこと伝えたいメッセージであふれています。
 
ところが世の中には、そういった、言わば歌詞の結論のようなものがあやふやなままで歌を終わらせている歌も存在するのです。
 
有名なところではノーベル平和賞まで受賞したボブ・ディランの「風に吹かれて」。
 
どれだけ道をあるけば、人は一人前の男としてみとめられるのだろう、からはじまり、どれだけの弾丸が飛び交えば人は撃つことをやめるだろう……と歌ってきて結論は「友よ　答えは風に吹かれている」、これで終わりです。
 
このディランに影響を受けたといわれているレジェンド・アーティストの吉田拓郎の「人間なんて」も結論は「人間なんて　ララララララララ」です。
 
結論は聴き手にゆだねる。
こんな歌の作り方もあるのですね。