結論:換声点(かんせいてん)とは、地声から裏声へ、または裏声から地声へ、声の出し方が切り替わる音の高さのことです。換声点で声がひっくり返ったり、急に細くなったりするのは、声帯の使い方が急に切り替わるためで、練習で目立たなくすることができます。
こんにちは、たーなー先生(田中直人)です。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王をはじめ、30年間で5万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。
今回は、高い音を歌うときに多くの方がつまずく「換声点」について、意味と、つなぎ目をなめらかにする練習方法を解説します。
1. 換声点とは
換声点とは、声の出し方(声区)が切り替わる境目の音の高さのことです。低い音から少しずつ高い音へ上がっていくと、ある高さで地声のまま出しにくくなり、裏声に切り替わる場所があります。そこが換声点です。
地声は、声帯が厚く、しっかり閉じて振動する出し方です。裏声は、声帯が薄く引き伸ばされて振動する出し方です。この切り替えが一気に起こると、声がひっくり返ったように聞こえます。
換声点の高さは、声の高さや体格、練習の量によって人それぞれです。人と比べるより、自分の換声点がどこにあるかを知ることが大切です。次の章の方法で確かめてみましょう。
2. 自分の換声点を確かめる方法
- 楽な低い音から「アー」と声を出します。
- ピアノやアプリで、半音ずつ高くしていきます。
- 喉が急に苦しくなる、声がひっくり返る、声が細くなる高さをメモします。
- 今度は高い裏声から、半音ずつ下げていきます。裏声から地声に戻る高さもメモします。
上がるときと下がるときで、切り替わる高さが少し違うこともあります。両方を知っておくと、練習の範囲がはっきりします。音の高さは、無料のボイトレアプリ『毎日ボイトレ』でも確かめられます。
3. 換声点で声がひっくり返る主な原因
- 地声のまま無理に押し上げている:換声点の手前まで地声の力で押し上げると、限界で一気に裏声に切り替わります。
- 息の量が急に変わる:高い音で息を強くしすぎると、声帯のバランスが崩れます。
- 喉に力が入っている:喉や首、あごに力が入ると、声帯の調整がうまくいきません。
- 裏声が弱い:裏声の練習が足りないと、地声との差が大きくなり、つなぎ目が目立ちます。
4. 換声点をなめらかにする練習(1日5分)
練習1:裏声のサイレン(1分)
口を軽く閉じて「ンー」と、低い音から高い音まで、救急車のサイレンのようにゆっくり上下します。切り替わる場所で止まらず、力を抜いたまま通り過ぎるのがポイントです。
練習2:リップロール(2分)
唇をぷるぷると震わせながら、低い音から高い音へ上がり下がりします。息の量が一定になりやすく、喉に力が入りにくい練習です。
練習3:換声点の前後を「ウ」で歌う(2分)
換声点をはさむ5つの音(ド・レ・ミ・ファ・ソなど)を、「ウ」の母音でゆっくり上下します。小さめの声で、音色が急に変わらないように意識しましょう。慣れてきたら「オ」「ア」に変えていきます。
どの練習も、喉が痛い、声がかれるといったときは休んでください。無理に大きな声で練習する必要はありません。
5. たーなー先生の現場から
換声点は、なくすものではなく、なめらかにつなぐものです。地声だけで高い音を出そうとすると、どこかで必ず限界が来ます。裏声をしっかり育てて、地声と裏声の間をつなげていくと、高い音でも力まずに歌えるようになります。地声と裏声をまぜた声については、ミックスボイスの練習曲の記事も参考にしてください。
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7. 体験レッスンのご案内
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