こんにちは、たーなー先生こと田中直人です。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王をはじめ、30年間で5万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。
ハモリとは、主旋律と違う高さの声で、同じ歌詞を一緒に歌うことです。上手く聞こえるハモリは、先に主旋律が安定してから足します。1オクターブ下げて歌うこととは別です。
上ハモと下ハモ
主旋律より高い音を重ねるのが上ハモ、低い音を重ねるのが下ハモです。高い側は明るく聞こえやすく、音量を上げると主旋律より前に出ます。低い側は主旋律の下で厚みを足します。二人で歌うときは、音量を競わないで、主旋律が聞こえる大きさを先に決めます。
どちらが上手か、という順位はありません。曲の中で、高い音が苦しい箇所は下ハモ、低い音が埋もれる箇所は上ハモ、と役割を分ける考え方で足ります。
3度の数え方
ハモリでよく使う距離が3度です。音程は、二つの音の高さの隔たりのことで、譜面上の位置で「何度」と数えます。同じ高さは1度です。ドから数えて、レが2度、ミが3度です。幹音のあいだでは、ド〜ミ、ファ〜ラ、ソ〜シが長3度(半音4つ)、レ〜ファ、ミ〜ソ、ラ〜ド、シ〜レが短3度(半音3つ)です。長3度は広く、短3度は狭い。曲の途中で、この広い・狭いが入れ替わります。ずっと同じ幅でずらすと、和音から外れます。
3度上の音を1オクターブ下げると、主旋律の6度下になります。下ハモを「6度」と呼ぶことがあるのは、このためです。数字の大小で、上手い下ハモと下手な下ハモが決まるわけではありません。
ハモれないときの切り分け
ずれる原因は、大きく二つに分かれます。
一つは、主旋律の音につられることです。隣の人の声が聞こえると、自分の音がその高さへ寄ります。対処は、先にハモリのパートだけを、主旋律を止めている状態で歌えるようにすることです。一緒に歌うのは、そのあとです。
もう一つは、狙った高さ自体がまだ安定していないことです。このときはハモリを足す前に、主旋律を歌詞つきで最後まで歌える状態に戻します。高さを1オクターブまとめて下げて逃げる操作は、ハモリではありません。オクターブ下で歌ってしまうときの考え方は、オク下とはにまとめています。
高いハモリで息が混ざるときは、声の出し方を先に見ます。ファルセットとはのページと合わせて確認してください。息が混ざることと、音程が外れることは、別の現象です。
一人で練習する順番
- 原曲の主旋律を、歌詞つきで最後まで歌えるようにします。
- ハモリのパートだけを、ピアノアプリで一音ずつ確かめながら、ゆっくり歌います。
- 主旋律を録音し、その録音にハモリを重ねます。同時に二人いなくても、ずれは分かります。録音の使い方は、自分の声を聞く方法にも書いています。
- 同じ速さで重ね、どちらの声が旋律から離れていないかを聴きます。
アプリのガイド音は、高さを確認する道具です。ガイドに合わせて歌えたあとに、ガイドを消して同じ高さが残るかを見ます。ガイドが鳴っているあいだだけ合っていても、ハモリが身についているとはまだ言えません。
曲の選び方
最初の曲は、音の動きが細かくないものを選びます。主旋律を一度で覚えられる曲の方が、ハモリの高さに注意を回せます。サビだけを切り出して、Aメロにはまだハモリを足さない、という区切りでも構いません。声の高さは人によって違います。
よくある質問
ハモリとコーラスは同じですか。この記事では、主旋律と違う高さで同じ歌詞を重ねることをハモリと呼んでいます。人数が増えてパートが三つ以上になることもありますが、練習の順番は同じで、先に自分のパートを単独で歌います。
カラオケの採点でハモリは加点されますか。マイクは、入った音を拾います。隣の声が同じマイクに入ると、自分の声だけを聴き返すことが難しくなります。練習の録音は、一人の声が残る距離で取ってください。
最初から二人で練習した方が早いですか。主旋律が揺れている状態で二人になると、どちらがずれているか聴き分けにくくなります。単独で歌えるところまで来てから重ねます。
無料体験では、今の声を聴いたうえで、ハモリに進む前に整えることを一緒に見ます。

