結論:歌うときの口の開け方のコツは、縦に指2本分ほど開け、あごの力を抜き、母音ごとに形を整えることです。口を横に引きすぎると声が平たくなり、開かなすぎると声がこもります。鏡を見ながら1日5分練習すると、響きと聞き取りやすさが変わります。
こんにちは、たーなー先生(田中直人)です。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王をはじめ、30年間で5万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。
「口をどれくらい開けたらいいのかわからない」「大きく開けると疲れる」という方へ、歌うときの口の開け方と練習方法を解説します。
1. 口の開け方で、声はここまで変わる
声は、声帯で生まれた音が、のどと口の中で響いて外に出ていきます。口の中の広さや形が変わると、響き方が変わり、声の明るさや太さ、言葉の聞き取りやすさも変わります。同じ人が同じ高さで歌っても、口の開け方ひとつで印象が大きく変わります。
2. よくある3つのくせ
- 口が開いていない:声が口の中にこもり、遠くに届きません。歌詞も聞き取りにくくなります。
- 横に引きすぎる:「イ」や「エ」で口角を強く横に引くと、声が平たく、細く聞こえやすくなります。
- あごに力が入る:大きく開けようとしてあごを押し下げると、のどまで固くなり、高い音が苦しくなります。
3. 基本の開け方
- 縦に開ける:「ア」で、上下の歯の間に指が2本入るくらいが目安です。
- あごは「落とす」:力で押し下げず、あごの重さでストンと落とす感覚です。
- 口の奥も広げる:あくびの始めのように、口の奥(のどの入り口)が少し広がると、響きが豊かになります。
4. 口の開け方の練習(1日5分)
練習1:あごの脱力(1分)
両手のひらを頬に当て、上から下へゆっくりなでおろします。あごが自然に下がり、口が軽く開いた状態を覚えます。
練習2:鏡で母音(2分)
鏡を見ながら「ア・エ・イ・オ・ウ」を楽な高さで伸ばします。どの母音でも、口の縦の開きを少し残すのがポイントです。「イ」も口角を引きすぎず、縦の開きを保ちます。
練習3:歌詞で確認(2分)
好きな曲のサビを、ゆっくり話すように読みます。次に同じ口の形で歌います。録音して、言葉がはっきり聞こえるかを確かめましょう。
5. 高い音と低い音での違い
高い音ほど、口を縦に少し大きく開けると楽に出やすくなります。低い音では、開けすぎず、口の奥を広げる意識のほうが響きます。曲の中で、音の高さに合わせて開き方を少しずつ変えるのが自然です。
6. たーなー先生の現場から
口の開け方は、レッスンで最初に変化が出やすいポイントのひとつです。鏡や動画で自分の口を見ると、思っていたより開いていないことに気づく方がとても多いです。無料のボイトレアプリ『毎日ボイトレ』と一緒に、毎日少しずつ確かめてみてください。
よくある質問
- Q. 口を大きく開けるとあごが疲れます。
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A. 力で開けている可能性があります。あごの重さで落とす感覚に変え、開ける大きさも少し控えめから始めましょう。
- Q. 口を開けると歌詞が言いにくくなります。
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A. 開けたまま舌と唇で言葉を作る練習が必要です。最初はゆっくりのテンポで練習し、慣れたら元のテンポに戻しましょう。
- Q. 笑顔で歌うと良いと聞きました。
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A. 頬が少し上がると明るい響きになりやすいです。ただし口角を横に引きすぎると声が平たくなるので、縦の開きも残しましょう。
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