『スキャット』皆さんは知っていますか?
『スキャット』と言う言葉にピンと来なくても「シュビドゥバ」「シャバドゥバ」というアレです。と言ったら「あーそれか」と思われる方もいるかもしれません。
そんな『スキャット』を本日は掘り下げます。
まず、スキャットができるようになりたいなら、しっかりスキャットが上手いアーティストの曲を聴き込みましょう。
正直それにつきます。
そしてリップロールや、タングトリルで声帯周辺の筋肉をリラックスし、全身は肩の力を抜いてしっかり全身脱力してスキャットの練習をしましょう。
まずは、真似をしっかり。完コピ必須です。
スキャットのやり方の説明もあります。
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- スキャットってなに?
- スキャットを使いこなしたい
- スキャットが上手い歌手が知りたい
こちらの記事はたーなー先生のマネージャーが担当致します。
1.スキャットとは
スキャットは、楽器の音色のオノマトペのような感じです。
例えばスキャットってこんな感じです。
- シュビドゥバ
- ダバダバ
- シャバダバ
- ドゥビドゥビ
- ウィーアー
- ウィーウー
- ババランババラン
- シャラッパラッパ
- パッパラパッパ
即興の歌唱表現。それがスキャットです。
即興なので、「こう歌いなさい」のような型はあまりないように感じます。(私の調べた範囲ではありませんでした)
そもそものスキャットの始まりは・・・
ジャズの神様であるルイ・アームストロングが、歌詞を忘れた際に、歌詞の代わりにスキャットで歌ったことが始まりのようです。
これはルイアームストロングのスキャットです。
あまりにも素晴らしいですね。
それからジャズを中心に広がって行きました。
2.スキャットが上手なアーティスト
「スキャットをしてみたい」
そんな方は、とにかくスキャットが上手なアーティストの曲を聴くことが最重要です。
この章ではスキャット使いの素晴らしいアーティストを紹介します。
エラフィッツジェラルド
Ella Fitzgerald and Duke Ellington “It Don’t Mean A Thing (If It Ain’t Got That Swing)”
まず、スキャットといえばこのお方です。
個人的な話ですが、この曲は、ディズニーランドでのショーで知りました。
本当にいい曲ですね。聴くだけでワクワクしてきます。
サラボーン
Wynton Marsalis Sarah Vaughan Autumn Leaves
またこの曲は『スキャット』の代名詞と言える曲です。
サラボーンの枯葉といえば、老若男女問わず様々な方が知っているでしょう。
スキャットをマスターしたい目標を持っている方は、これを聴くことからまず始めるのがいいかもしれません。
基礎中の基礎ですので。これをコピーできたらマジですごいです。
スキャットマンジョーン
Scatman (ski-ba-bop-ba-dop-bop) Official Video HD -Scatman John
サビを聴いて「あ!」っと分かった方も多いのではないでしょうか。
様々なテレビ番組、効果音などとして使われていたりします。
スキャットは結構リラックスした雰囲気の曲に使われている場合が多いので、こんなに力強いスキャットはかなり珍しいです。
ジャミロクワイ
Jamiroquai – Too Young to Die (Official Music Video)
ジャミロクワイは新しい音楽の形を生み出した素晴らしいアーティストです。
本当に90年代の音楽シーンはジャミロクワイのボーカル、作詞作曲もしているジェイケイという彼無しでは語れないくらい素晴らしい人物です。
そんなジャミロクワイのこの曲『Too Young to Die』のサビでも、スキャットが出てきます。
「トゥートゥットゥットゥー」と一緒に歌ってみましょう。
Me & My
Me & My – Dub-I-Dub
こちらも有名な一曲ですね。
一度はどこかで聴いたことがあるよって方が大多数だと思います。
こちらもサビのみでスキャットが出てきます。
口ずさみやすいですよね。
藤井 風
藤井 風(Fujii Kaze) – “何なんw”(Nan-Nan) Official Video
4分14秒からの大サビ前でスキャットをしています。
割と日本のポップスでスキャットは珍しいと思います。
藤井風さんは本当に歌唱力、表現力、またシンガーソングライティングもため息もの。
本当に素晴らしいので、スキャットという高等テクニックを使うのは、藤井風さんらしいなと思います。
以上がスキャットが上手いアーティストの紹介でした。
もっといろんな曲、アーティストが知りたいという意見もあると思います。
ジャズなどをもっと掘り下げていくとたくさんあります。
今回は代表的な歌手と、意外な歌手を中心に集めました。
ぜひ疑問に思われた方も色々聴いてみて探すことをお勧めします。
3.スキャットできたらメリットありすぎ
スキャットを知り、できるようになると、メリットがたくさん生まれてきます。
例えば・・・
- フェイクが上手くなる
- 力の抜き方がわかる
- 声帯周辺筋肉をリラックスさせる感覚がわかる
- 自分なりにアレンジをして歌えるようになる
- 単純に歌がもっと楽しくなる
- こなれ感が生まれる
ざっと、こんなメリットがあると思います。
フェイクが上手くなる
これに関しては、フェイクも同様です。
フェイクが上手くなれば、スキャットもできるようになります。
つまり即興の感覚、グルーヴの感覚が肌感でわかるようになるんですね。
フェイクについての記事も今後アップします。
力の抜き方がわかる
スキャットは力が入った状態ではなかなかできないです。
普通の「言葉」になっている歌詞を歌うことよりも慣れていないはずのことなので、難易度が上がります。
スキャットは全身をしっかり脱力、リラックスした状態で歌を歌うことが大前提です。
スキャットが上手くできるようになれば、それはしっかり力が抜けた状態を作れていることになります。
声帯周辺筋肉をリラックスさせる感覚がわかる
これも「力の抜き方がわかる」に近いことですが、スキャットは、「シャバドゥバ」などの擬音を早口ですらすらとリズミカルに歌うことが求められます。
声帯周辺、顔の筋肉などが強張っていてはスラスラとスキャットはできません。
途中で舌がもつれたり、止まってしまいます。
スキャットを違和感なく、上手くできるようになれば、つまりしっかり声帯周辺筋肉がリラックスできているということです。
自分なりにアレンジをして歌えるようになる
これは、即興の感覚が身に付くということです。
フェイクが上手になることと被るかもしれませんが、「ここはこうして歌おう」などと自分のアイディアで、少し音程を変化させるなどの高等テクニックが身に付くかもです。
単純に歌がもっと楽しくなる
これは本当にそうです。
スキャットをできるようになる人、興味を深く持つ人はごくわずか。本当に限られています。
スキャットをしようと思った時点で、既にその人(この記事をようんでいるあなたかもしれません)は音楽を心から楽しんでいると思いますが、スキャットがさらにできるようになれば尚更音楽がもっと喜びに満ちたものになるでしょう。
音を楽しめなければスキャットはできません。
簡単という人は多いですが、本当にスキャットをすることを実行できる人はどれくらいいるでしょうか。
難しいところです。
スキャットができるようになれば、つまり、音楽を楽しんでいる証拠。素晴らしいことです。
こなれ感が生まれる
スキャットができるようになる人は音楽を心から好きな人です。
なにげない時に口ずさんだり、流行りものとは違う音楽を漁ったり、そんなことが自然と好きでできていることでしょう。
そんな何気ない習慣がこなれ感を生みます。
歌を歌うことに関して、違和感は大敵です。
歌は流れるように心地よいことが理想です。
こなれ感が出れば、その理想に近い感覚が出るはずです。
以上、スキャットをできるようになると得られるメリットをいくつか紹介しました。
スキャットをできるようになってメリットは分かった。
じゃあ、デメリットはある?という疑問も出てくるかもしれません。そうですね。
強いてデメリットとしてあげるなら若干、変人っぽくみられる可能性があるかも。ってことですかね(笑)
なんとなく前述しましたが、スキャットは本当に音楽が好きじゃないとしないことです。
限られた人しかやろうとしないことです。
だから、スキャットを知らなかったり、音楽をそんなに聴かない人には若干引かれる可能性があると思います。聞きなれないですから。
でも正直そんなことどうでもいいですよね。
勝手に思わせておけばオッケーです。
とにかく、スキャット習得はシンプルにメリットしかないです。
4.スキャットのやり方
スキャットは以下のようにやります。
- 軽くストレッチをして、リップロールやタングトリルをして声帯周辺、顔の筋肉をリラックスさせます
- 深呼吸をして上半身を楽に、下半身に重心を置くようにイメージします
- スキャットの定番フレーズをいくつか自分が楽に出せる音程で発声してみる「シャバディバ」「ドゥビドゥビ」など。
- 次は連続して早口で言ってみる
- スラスラと噛まずにできるようになったらスキャットの名曲を歌ってみる
以上です。
スキャットを上達させるポイント
- 全身脱力、声帯周辺筋肉をリラックスさせること
- とにかくスキャットの名曲を完コピすること
これさえおさえておけばできるようになると思います。
全身脱力、声帯周辺筋肉をリラックスさせること
声帯周辺筋肉をリラックスさせる場合はリップロール、タングトリルが効果的です。
詳しくはこれらの記事にまとめています。
とにかくスキャットの名曲を完コピ
これはスキャット以外の曲を覚える時も大前提ではありますが、本当に大切です。
その曲をしっかり聴き込んでください。インプットしまくるのです。
アウトプットできないとインプットできない。という言葉がありますが、音楽を歌うことに関しては、聴き込みが足りないと全然アウトプットができないです。
できなければ、正直聴き込み不足です。少々厳しいかもですが。
インプットインプットインプット。飽きてもとにかくインプット。聴き込んでください。
しっかり聴き込んで完コピできれば、スキャットはできるようになります。
やり方通りにしてもスキャットができない。
そんな方もいるかもしれません。
その場合は、別の問題がある可能性があります。
独学で難しいならすぐにプロのボイストレーナーに習いましょう。
解決策がすぐに見つかるはずです。
まとめ
今日は、スキャットという高等テクニックについて掘り下げてきました。
- スキャットはルイアームストロングが発明した
- 名曲はジャズに多い
- 洋楽ポップスではジャミロクワイ、Me & My、日本のポップスでは藤井風などがスキャットを使っている
- スキャットはできるようになるとメリットだらけ
- スキャットのやり方ポイントは全身脱力、声帯周辺筋肉をリラックスさせること。その曲をしっかりインプットする。聴き込みが重要。
以上スキャットまとめでした。
スキャットはたくさんの音楽への理解や感動を与えてくれます。
そんなスキャットができるようになれたら感動的ですね。
ATOボーカルスクールでもスキャットをできるようになりたい方にしっかり習得指導をしています。
また、ジャズからスキャットをアプローチしたい方へは、ジャズ専門の先生もいますのでより深く「できる」を深めるお手伝いをさせていただきます。
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この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
本日もこちらのブログを読んでいただきありがとうございました。
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