倍音とは?声の響きを決める仕組みと、倍音の出し方

ボイストレーニング

結論:倍音とは、ある高さの音(基音)を出したときに、同時に鳴っている、基音の2倍、3倍…の高さの音のことです。人の声にはいつも倍音が含まれていて、どの倍音がどれくらい強く鳴るかで、声の音色(響き)が決まります。

この記事の答え

  • 倍音とは、ひとつの音を出したときに、その音(基音)と同時に鳴っている、2倍・3倍…の高さの音のことです。
  • 声の「音色」の違いは、この倍音の混ざり方の違いです。同じ高さで「あー」と言っても人によって声が違って聞こえるのは、倍音の混ざり方が人によって違うからです。
  • 倍音には、澄んだ響きをつくる「整数次倍音」と、息の混ざったかすれ・ざらつきの響きをつくる「非整数次倍音」があります(非整数次倍音は日本で使われることの多い呼び方です)。
  • 倍音の多い声は、力んで大きく出すより、のど・口・鼻の空間で響かせることで出てきます。自分の声にどんな倍音があるかは、無料体験(オンライン・25分)でたーなー先生に1回聴いてもらうのが早道です。

ボイトレたーなー先生『田中直人』

日本テレビ「ZIP!」、テレビ東京「おはスタ!」など多数出演
ATOボーカルスクール 代表
『田中直人(たーなー先生)』(プロフィール)
たーなー先生の歌が上手くなるTwitterフォローしましょう!Twitter

こんにちは、たーなー先生(田中直人)です。

ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導してきました。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王の指導や、劇団四季・宝塚に進んだ方、現役の方の指導の経験もあります。

今回は、人が魅了される声を作る、基音と倍音の仕組みと出し方を徹底解説します。

人はそれぞれ世界で一つだけの素晴らしい声を持っています。

同じメロディを歌っても、全く違う歌になりますよね。

これは「倍音」があるからです。

倍音を使って、人が魅了される声をつくりましょう。

今まで、30年間たくさんの生徒さんに、教えてきたノウハウを集結して、じっくりと倍音を解説していきます。

今回のタイトルは、倍音とは?声の響きを決める仕組みと、倍音の出し方です。

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  • 倍音とは何かを知りたい
  • 人が魅了される声を作る基音と倍音の仕組みを知りたい
  • 倍音の仕組みと出し方を知りたい

1.倍音とは

基音2倍3倍4倍5倍6倍ひとつの「あー」の中に、これだけの音が同時に鳴っている合わさって、その人の声の音色になる倍音=基音の2倍・3倍…の高さで同時に鳴っている音

倍音とは、自分が出している声の基音の上に重なるたくさんの音です。

なぜなら、人は声を出すときに、一つの音を出しても、共鳴腔や息の使い方により、倍音という様々な音が鳴っているからです。

倍音とは何でしょうか?

人の声は、音程、リズム、音量だけでしょうか。

それであればみんな同じ声になってしまいますね。

実際は、みんな声が違います。

それぞれ世界で一つだけの声を持っています。

これは顔や身体が違うように、声帯も共鳴腔もみんな違うからです。

その違いが物理的に現れるのが、倍音です。

人は声を出すときに、一つの音を出しても、倍音と言って様々な音程が出ています。

自分が出そうとしているのは、基音という音ですが、その基音の上に沢山の倍音が鳴っています。

機械音と人の声の違いはこれです。

そして、みんなこの倍音が違うのです。

つまり、倍音が声の魅力になります。

さらに倍音には、整数次倍音と非整数次倍音があります。

これは、読んで字のごとく、一方は整数の倍音、もう一方は、音階をとらえていない非整数の倍音です。

整数次倍音は、共鳴腔を使って作られます。

非整数次倍音は、息で作られます。

具体的にそれぞれの音を聴いて行こうと思います。

まずは、整数次倍音の美しい歌声「夏川りみ」さんの歌声を聴いていきましょう。

整数次倍音

夏川りみ「涙そうそう」Music Video

ヘッドホンやイヤホンがある人は、出来るだけ良い環境で聴いてください。

メロディの上に、たくさんの高音が重なっているのを感じること出来ますか。

キラキラしている感じ、優しく柔らかく包んでくれる感じですね。

息の量も心地良く、ヘッドボイスよりのミックスボイスで、とにかく心地よいです。

夏川りみさんは、高音系の美しい整数次倍音で歌われています。

次に、「DREAMS COME TRUEの吉田美和」さんの歌声を聴いてみましょう。

DREAMS COME TRUE – 何度でも (from DWL 2015 Live Ver.)

こちらも出来るだけ良い環境で聴いてください。

こちらはメロディの周りに太い低音と、中高音が鳴っていて、声がとっても太く魅力的に感じます。

まるで一つの音程で、メロディを歌っていないような太さですね。

クリーンな整数次倍音にもかかわらず、太い低音と中高音を持つ素敵な声です。

非整数次倍音

次に非整数次倍音を聴いていきましょう。

魅力的な非整数次倍音の歌声「宇多田ヒカル」さんの歌声を聴いてみましょう。

宇多田ヒカル – First Love

イントロから歌が入るところで、既に魅力的な息の世界に包まれますね。

そして、メロディ以外に本当に様々な音が聞こえます。

非整数次倍音なので、音階ではない本当にたくさんの情報量が声にあります。

この声に本当に心を打たれますね。

最後に倍音があまり多く含まれていない声も聴いてみましょう。

これを聴いて、改めて、整数次倍音と非整数次倍音を聴き比べてもらうと、イメージがはっきりすると思います。

Maria Callas – Ave Maria

あまりよく聴き取れないという意見もありますが、その通りかもしれません。

リスニング環境によっては、あまりよく聴き取れないかもしれません。

ここで提案ですが、音楽を聴く環境は出来るだけ良いものにしていきましょう。

耳が良くなることで、声も歌声もどんどん魅力的になっていきます。

ちなみに私のリスニング環境は、坂本龍一さんや玉置浩二さんを手掛けるエンジニアさんに、作って頂きました。

いつでも最高の環境で音に触れています。

これだけで、声や歌声は大きく変わります。

将来的な自分への投資と思って、段階的に良いリスニング環境を作っていきましょう。

人は声を出すときに、一つの音を出しても、共鳴腔や息の使い方により、倍音という様々な音が鳴っているので、倍音とは、自分が出している声の基音の上に重なるたくさんの音です。

対面よりも早く上達するオンラインボイトレをぜひ体感してみてください。

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上達への始めの一歩を踏み出してみてください。

整数次倍音非整数次倍音澄んだ・まっすぐ・よく通る息まじり・かすれ・あたたかいどちらが良い・悪いではなく、曲に合わせて使い分ける

2.人が魅了される声を作る基音と倍音の仕組みと出し方

倍音の多い声をつくるのは、声を大きくすることではなく、のど・口・鼻の空間で響かせることです。響かせる場所の練習は「共鳴腔とは」と「鼻腔共鳴とは」、息まじりの声は「息漏れする声を直す方法」と「ハスキーボイス」にまとめました。

Young caucasian woman isolated on white background surprised and pointing finger to the side

人が魅了される、声を作る基音と倍音の仕組みと出し方は、アンザッツとブレスコントロールです。

なぜなら、魅力的な倍音を出すためには、共鳴腔と息を自由自在にあやつる必要があるからです。

倍音は、共鳴腔と息の使い方で作られると説明しました。

そして、倍音には2種類あって、それは整数次倍音と、非整数次倍音であると説明しました。

整数次倍音は共鳴腔を使う。

非整数次倍音は息を使うと説明しました。

整数次倍音=整った整数の倍音。

非整数次倍音=音階をとらえていない非整数の倍音。

ここまで理解して、先ほどの音源を聴いて頂ければ倍音とは何か?ということは理解できたと思います。

ここからは、その人が魅了される、倍音の出し方を説明します。

人が魅了される整数次倍音の出し方(アンザッツによる共鳴腔コントロール)

「アンザッツ」

初めて聴く方の方が多いのではないでしょうか。

アンザッツとは、声楽教師のフレデリック・フースラー先生が提唱された、「声をおく」場所です。

人間には5つの共鳴腔があります。

その中でも声に重要な役割を担う共鳴腔は3つです。

口腔

口の中を共鳴させる共鳴腔です。

鼻腔

鼻の中を共鳴させる共鳴腔です。

咽頭腔

声帯から口腔に行くまでの部分を共鳴させる共鳴腔です。

これらの共鳴腔をバランスよく共鳴させるために、アンザッツ(声をおく)場所があります。

声がその場所で響いているように感じながら声を出すというトレーニングです。

何とこれをマスターすることで、7色の声が出せるようになります。

アンザッツ 1

声が上の歯先に当たるイメージです。

声帯、声門が閉鎖する状態になります。

この状態で強く声を出そうとしないようにしましょう。

アンザッツ 2

声を胸骨の最上部に当てるイメージです。

やはり声帯、声門の閉鎖を強くします。

喉仏が下に引き下げられるので、のどを痛めず、閉鎖筋を働かせるやり方の中では、危険が少なポジションです。

アンザッツ3a

目と鼻の間に声をおきましょう。鼻の付け根や仮面舞踏会などのマスクの中へ歌うとよくいわれます。充実した声になります。

アンザッツ3b

声を上顎、軟口蓋の前部に当てるイメージです。

声門閉鎖が完全なものになります。

3aとともに大変重要なアンザッツです。

アンザッツ4

頭頂部、アデノイドに声を当てるイメージです。

喉頭、喉仏の前部が引き下げられ、後部の喉頭が引き上げられます。

「純粋な頭声」ヘッドボイスになります。

アンザッツ5

声を前頭部に当てるイメージです。

アンザッツ4とは反対に、喉頭が引きあげられ、喉仏が少し高くあげらます。

いわゆるファルセットです。息が漏れるような声がします。

アンザッツ6

声をうなじに当てるイメージです。

喉頭は下とさらに後方に引き下げられ、うしろにひっぱっています。

最高音域はこのアンザッツをいます。アンザッツ3aと併用して練習しましょう。

正直難しすぎて何を言っているのかわからないという方が大多数と思われます。

しっかりと学びたい方は、オンラインレッスン来てください。

自分でトレーニングしたい場合は、リラックスした発声で、それぞれのポジションに声をおくイメージで歌ってみて下さい。

これだけでも、様々な共鳴腔が使われて、色々な倍音が乗った声が出来てきます。

人が魅了される非整数次倍音の出し方(ブレスコントロール)

声の量と息の量をどんどん変化させるトレーニングです。

  1. まずは、全身リラックスで息を吐ききります。
  2. その後、ゆっくりと大きく息を吸います。
  3. 声を出さず、ため息を出しながら、全ての息を出し切ります。
  4. 次に、またゆっくりと大きく息を吸います。
  5. 今度ははじめは、声を出さずため息を出し、そのため息を出し続けていく中に、少しずつ声帯を閉鎖して「はぁー」と声の成分をのせていき、息と声が50%ずつという感覚まで声をのせます。
  6. 次に、またゆっくりと大きく息を吸います。
  7. 今度は先ほどとは逆に、はじめにしっかりと声帯を閉鎖して、「はぁー」と声の成分100%を出し、段々声帯の閉鎖を緩めて、息の成分を多くして、最終的には声帯を開いて息のみにします。

上記のトレーニングをやると、声帯の閉鎖筋が段階的に自由自在にコントロール出来るようになります。

  1. 息の量100%・声の量0%
  2. 息の量75%・声の量25%
  3. 息の量50%・声の量50%
  4. 息の量25%・声の量75%
  5. 息の量0%・声の量100%

この5段階くらいで、自分でブレスコントロールが出来るようになりましょう。

独学で出来る範囲を超えているという意見もありますが、その通りだと思います。

私としても今回の内容をしっかりと理解したい場合は、オンラインの無料レッスンに来て頂くことをおススメします。

お会いできる事を楽しみにしています。

人は声を出すときに、一つの音を出しても、共鳴腔や息の使い方により、倍音という様々な音が鳴っているので、倍音とは、自分が出している声の基音の上に重なるたくさんの音です。

3.自分の声の倍音を聴く方法

倍音は、慣れると自分の耳でも聴き分けられるようになります。レッスンでは、次の順で練習しています。

  1. 録音する:スマホで「あー」を同じ高さで5秒、ふつうの声と、あくびの始まりのようにのどの奥を広げた声の2回録る
  2. 聴きくらべる:イヤホンで2つを聴きくらべる。のどの奥を広げた方が、声の後ろに「もう1つ高い響き」が乗って聞こえたら、それが倍音です
  3. 見る(任意):無料の「スペクトラム」表示のアプリで同じ録音を見ると、縦の線が何本も並びます。線の数と並び方が、倍音の混ざり方です
① 録るふつう/のどを広げる② 聴きくらべる③ 見る(任意)倍音は、録って・聴きくらべて・見ると、わかってくる

自分の声にどんな倍音が多いのかは、自分の耳だけではなかなかわかりません。ATOボーカルスクールの無料体験レッスン(オンライン・25分)では、たーなー先生が実際に声を出してもらい、たーなーメソッド「100×100」の分析の考え方で、あなたの声の響きの特徴と、最初に練習するとよいことをその場でお伝えします。体験当日のご入会なら入会金5,500円が0円、レッスンは月2回11,000円からです。

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よくある質問

Q. 倍音とは何ですか?簡単に言うと?

A. ひとつの音の中で同時に鳴っている、基音の2倍・3倍…の高さの音です。声の音色の違いは、この倍音の混ざり方の違いです。

Q. 倍音の多い声とは、どんな声ですか?

A. のど・口・鼻の空間でよく響いていて、小さな声でも遠くまで通り、聞く人に「響きがある」と感じさせる声です。

Q. 倍音は練習で増やせますか?

A. はい。声を大きくするのではなく、のどの奥を広げて響かせる練習(咽頭共鳴・鼻腔共鳴)と、息の量を整える練習で、倍音の混ざり方は変わっていきます。

Q. 「倍音は危険」と聞いたのですが、本当ですか?

A. 歌の練習で出す倍音そのものに、体への危険はありません。ただ、倍音を増やそうとしてのどを強く押したり、長い時間大きな声で練習したりすると、のどを痛めることがあります。痛み・かすれが続くときは練習を休み、耳鼻咽喉科で相談してください。

Q. 整数次倍音と非整数次倍音、どちらを練習すればいいですか?

A. まずは澄んだ響き(整数次倍音)の土台をつくり、そのうえで曲に合わせて息まじりの響き(非整数次倍音)を足すのがおすすめです。どちらが多い声かは人によって違うので、体験で一度聴いてもらうと練習の順番が決まります。

Q. 倍音と共鳴は、何が違いますか?

A. 共鳴は「体の中の空間で声を響かせること」、倍音は「響いた結果、声の中に聞こえる音の成分」です。共鳴の練習をすると、倍音の混ざり方が変わります。

まとめ

  • 倍音とは何かがわかった
  • 人が魅了される声を作る基音と倍音の仕組みがわかった
  • 倍音の仕組みと出し方がわかった

ここまでお読み頂きありがとうございます。是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。

倍音とは?声の響きを決める仕組みと、倍音の出し方をじっくりと、お教えいたします。

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