結婚式の余興で歌うときの練習法|本番まで4週間の練習メニューと当日の声の準備

ボイストレーニング

友人や同僚の結婚式で「歌ってほしい」と頼まれた。うれしい反面、不安で眠れない。そんな方のために、本番までの練習の進め方と、当日の声の準備をまとめます。

結論:結婚式の歌は「上手さ」より「言葉が届くこと」。4週間あれば十分に準備できます

ボイストレーナーとして約30年、延べ5万人以上の声を見てきた経験から言えるのは、結婚式の歌で大切なのは、高い声や上手なビブラートではないということです。新郎新婦とゲストに「言葉」が届くこと。そして最後まで落ち着いて歌い切ることです。

そのための準備は、次の順番で進めます。

  1. 曲とキーを決める(本番の4週間前まで)
  2. 歌詞と息継ぎを体に入れる(3週間前)
  3. 通して歌い、録音で直す(2週間前)
  4. 本番を想定して練習する(1週間前〜前日)
  5. 当日の声の準備(会場入りから歌う直前まで)

準備1:曲とキーを決める(4週間前まで)

  • 二人の思い出の曲、または歌詞が結婚式にふさわしい曲
  • サビの一番高い音が、緊張していても無理なく出せる曲
  • 言葉を詰め込みすぎていない、テンポがゆったりめの曲

キーは原曲にこだわらないでください。本番は緊張で喉が締まりやすく、練習のときより高い音が出にくくなります。「練習で余裕をもって出せる高さ」より、さらに1つ下げるくらいが安心です。キーの合わせ方は「カラオケのキー変更」、曲の選び方は「自分に合う曲の選び方」で解説しています。

会場で使う音源(カラオケ音源、生演奏など)とキーは、早めに会場や司会者と確認しておきましょう。音源の準備方法や持ち込みのルールは会場ごとに違うため、必ず会場に確かめてください。

準備2:歌詞と息継ぎを体に入れる(3週間前)

  • 歌詞を紙に書き出し、息を吸う場所に「V」の印をつける
  • 吸う場所は言葉の意味の切れ目にする(言葉の途中で吸わない)
  • 歌詞は、メロディなしで朗読できるまで覚える

本番で歌詞が飛ぶ一番の原因は、メロディだけで覚えていることです。言葉として話せるまで覚えると、緊張しても忘れにくくなります。覚え方のコツは「歌詞の覚え方」も参考にしてください。

準備3:通して歌い、録音で直す(2週間前)

スマホで録音して、次の3つだけを確認します。

  • 言葉が聞き取れるか(特にサビと最後のフレーズ)
  • 語尾が投げやりに切れていないか
  • 息継ぎの前で苦しそうになっていないか

全部を直そうとしないでください。結婚式の歌で一番大事なのは言葉です。言葉が聞き取りにくい部分から直します。気持ちの込め方は「感情を込めて歌う方法」も参考になります。

準備4:本番を想定して練習する(1週間前〜前日)

  • 立って歌う(本番と同じ姿勢で)
  • マイクを持って歌う(なければ同じくらいの重さのものを持つ)
  • 歌う前に一言あいさつをしてから歌い出す練習をする
  • 1回目で歌う(何度も歌ったあとの声ではなく、いきなり歌ったときの声を確かめる)

最後のポイントが特に大切です。本番は「一発目」です。練習では温まった喉で何度も歌っているので、いきなり歌うと声が出にくいことに、本番で初めて気づく方が少なくありません。

準備5:当日の声の準備

  • 会場に向かう前に、5分のウォーミングアップ(ハミング、リップロール、軽い発声)
  • 披露宴中はアルコールを控えめに。乾杯のあとは常温の水をこまめに飲む
  • 出番の前に、口を細くしてゆっくり息を吐き切る呼吸を3回
  • 歌い出しの最初の1音を、頭の中で一度鳴らしてからマイクを口元に

ウォーミングアップの具体的なメニューは「歌う前のウォーミングアップ5分メニュー」、本番前後の過ごし方は「発表会・ライブ本番の前日と当日の過ごし方」で紹介しています。

緊張で声が震えそうなときは

緊張すると呼吸が浅くなり、声が震えやすくなります。大切なのは、緊張を消そうとしないことです。

  • 息を「吸う」より「吐く」ことを意識する
  • 新郎新婦の顔を見て歌う(会場全体を見ると緊張が増します)
  • 声が震えても、言葉をはっきり言うことだけに集中する

ゲストは歌の上手さより、あなたが二人のために歌っている姿を見ています。声の震えへの対処は「人前で話すと声が震える原因と治し方」も参考にしてください。

よくある質問

Q. 歌に自信がないのですが、断ったほうがいいですか?

A. 4週間あれば準備できます。曲とキーの選び方で、仕上がりは大きく変わります。不安な方は、早めにプロに一度聞いてもらうのが近道です。

Q. 本番まで1週間しかありません。

A. 準備1(キーを下げる)と準備4(本番を想定した練習)を優先してください。歌詞は紙を見ながら歌っても失礼ではありません。

Q. デュエットで歌う場合の注意点は?

A. 二人のキーが合う高さを最初に決めることと、どちらがどこを歌うかを歌詞カードに書き分けることです。一緒に練習できる日を、少なくとも2回は作ってください。

Q. 生演奏などの演出も相談できますか?

A. 歌の練習はATOボーカルスクールで、生演奏の手配などの音楽演出は音楽ファーストでご相談いただけます。

本番の日が決まっている方へ

結婚式のように本番の日が決まっている場合は、限られた時間で何を優先するかがいちばん大事です。

ATOボーカルスクールの無料体験では、本番で歌う曲を1曲歌っていただき、たーなー先生があなたの声に合うキー、息継ぎの場所、言葉が届く歌い方まで、その場でお伝えします。たーなーメソッド「100×100」で声の特徴を分析し、本番までに何を練習すればいいかを決めます。レッスンはすべてオンラインです。

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  • 月2回 11,000円/月4回 16,500円
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