歌うと喉仏が上がる原因と直し方|高い音でも苦しくならない練習

歌うと喉仏が上がる原因と直し方 ボイストレーニング

結論:高い音を出すときに喉仏(のどぼとけ)が大きく上がるのは、喉のまわりの筋肉で音を押し上げているサインです。喉仏が上がりすぎると、声が細く苦しくなります。あくびの喉の形を覚え、低い音から順に喉仏の位置を保つ練習をすると改善します。

こんにちは、たーなー先生(田中直人)です。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王をはじめ、30年間で5万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。

「高い音になると喉が上がって苦しい」「声が細くなる」という方へ、喉仏が上がる原因と、喉仏を安定させる練習を解説します。

1. 喉仏とは

喉仏は、声帯を包んでいる軟骨(甲状軟骨)の出っ張りです。声を出すと、高さや声の出し方によって喉仏は少し上下します。少し動くのは自然なことですが、高い音のたびに大きく上がる場合は、喉に力が入っている可能性があります。

2. 喉仏が上がる主な原因

  • 高い音を喉の力で押し上げている:出しにくい高さを、喉のまわりの筋肉で引き上げるように出すと、喉仏も一緒に上がります。
  • あごや舌に力が入っている:あごを上げる、舌の奥を持ち上げるといった動きは、喉仏を引き上げます。
  • 息を強く押し出している:息の圧力で高い音を出そうとすると、喉が締まりやすくなります。

3. 自分で確かめる方法

喉仏に指を軽く当てたまま、低い音から高い音へ「アー」と上がってみましょう。高い音で、指が大きく押し上げられる感覚があれば、喉仏が上がりすぎています。鏡を見ながら行うと、あごや首の動きもわかります。

4. 喉仏を安定させる練習(1日5分)

練習1:あくびの喉(1分)

あくびの始まりのように、喉の奥を広げます。このとき喉仏は少し下がります。その形を覚えたまま、軽く「ホー」と声を出します。

練習2:低い「オ」でスケール(2分)

「オ」の母音で、ドレミファソファミレドとゆっくり上下します。指を喉仏に当て、上がるときに喉仏が大きく動かないように意識します。最初は狭い音域から始めましょう。

練習3:裏声でのサイレン(2分)

力を抜いた裏声で、低い音から高い音へゆっくり上下します。裏声は喉仏が上がりにくいので、楽な状態で高い音に届く感覚をつかめます。

喉仏を無理に押し下げようとするのは逆効果です。あくまで「上がりすぎない」ことを目指しましょう。

5. たーなー先生の現場から

高い音ほど、喉ではなく、息と響きで届けることが大切です。喉仏の位置が安定すると、高い音でも声の太さを保ちやすくなります。地声と裏声のつなぎ方は、換声点の記事も参考にしてください。

よくある質問

Q. 喉仏はまったく動かないほうがよいのですか?

A. いいえ。声の高さによって少し動くのは自然です。目指すのは、高い音で大きく上がりすぎないことです。

Q. 喉仏を下げる練習をしたほうがよいですか?

A. 無理に押し下げると、かえって喉に力が入ります。あくびの喉のように、自然に広がる感覚を覚えるほうが効果的です。

Q. どのくらいで変わりますか?

A. 毎日5分の練習を続けると、数週間で高い音の楽さが変わってくる方が多いです。録音して比べてみましょう。

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