歌ってみたの歌い方|録音すると下手に聞こえる3つの原因と、録る前の10分練習

結論:歌ってみたで「録ると下手に聞こえる」原因は、多くの場合、歌の力ではなく次の3つです。

  1. マイクとの距離が、フレーズごとに変わっている(音量と声の色がばらつく)
  2. カラオケやライブと同じ大きな強弱で歌っている(大きい所が割れ、小さい所が埋もれる)
  3. 語尾と息の音が長く、言葉の終わりがだらしなく聞こえる

音程・リズム・発音は、あとのミックス(音の仕上げ)ではきれいに直せません。録る前の10分練習と、録った後の5つの聞き方から始めてください。自分の声がどれに当たるか分からない方は、無料体験(オンライン25分)で録音を一緒に聞きます。

こんにちは、たーなー先生(田中直人)です。ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王を育て、カラオケの採点で100点を出した生徒は500名以上。音楽の知識0からシンガーソングライターになった生徒は300名以上、デビューした生徒は100名以上います。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』エンディングテーマの作詞作曲(2021年・2025年)も担当しました。

1. 「録ると下手に聞こえる」のは、録音がうそをつかないから

カラオケの部屋やライブでは、エコーや部屋の響き、その場の盛り上がりが、歌の細かいところを包んでくれます。録音は、そのどれもありません。マイクの近くで録った歌は、息の音、語尾の伸ばし方、音程の小さなずれまで、そのまま残ります。

つまり、録ると下手に聞こえるのは、歌が急に下手になったのではなく、ふだん聞こえていなかった所が聞こえるようになっただけです。逆に言えば、そこを直すと、カラオケで歌うときも一段うまく聞こえます。

録音した自分の声そのものに違和感がある方は、先に録音した自分の声の違和感の記事を読んでください(声の聞こえ方の仕組みを書いています)。

録った後に「直せること」と「歌で決まること」ミックスで整えやすい・音量のばらつき(小さく)・響き(エコー)の足し引き・小さなノイズ・音の明るさ・こもり歌うときに決まる・音程(ずれが大きいと不自然に)・リズム(言葉の置き場所)・言葉のはっきりさ(子音)・声の色・気持ち右側は、録る前の練習で直すのがいちばんの近道です

2. 原因と直し方(3つ)

原因1:マイクとの距離が、フレーズごとに変わっている

録音では、口とマイクの距離が少し変わるだけで、音量も声の色も大きく変わります。顔を動かしながら歌ったり、歌詞を見るために下を向いたりすると、フレーズごとに別の人が歌っているように聞こえます。

直し方:口とマイクの距離は「こぶし1つ分」を基本に、録り終わるまで変えません。歌詞は目の高さに置き、下を向かないようにします。息がマイクに直接当たって「ボフッ」と鳴る場合は、マイクの正面から少しだけ口をずらすか、風よけ(ポップガード)を使います。機材の選び方は歌声の録音の記事にまとめています。

原因2:カラオケやライブと同じ大きな強弱で歌っている

人の前で歌うときは、大きな強弱が気持ちを伝えます。ところがマイクの近くで録ると、一番大きな所は音が割れ、一番小さな所は伴奏に埋もれます。

直し方:録音では、強弱の幅を「ライブの半分」くらいにします。サビで大きく出したいときは、声を張るのと同時に顔を少しだけマイクから離します(こぶし1つ分→1つ半)。小さく歌う所は、息を混ぜすぎず、言葉の子音をはっきりさせます。強弱の付け方の基本は強弱の記事へ。

原因3:語尾と息の音が長い

カラオケでは気にならない「語尾をのばしたあとの、ハァーという息」や「言葉の前のスッという吸う音」が、録音でははっきり残ります。音程が合っていても、言葉の終わりがだらしなく聞こえる一番の原因です。

直し方:語尾は、伴奏の音符の長さで「切る」と決めます。吸う場所は歌詞に先に書き込み、吸う音が大きい所は、吸う量を少し減らすか、口ではなく鼻からも吸います。リズムの置き方はリズム感の記事にまとめています。

3. 録る前の10分練習

練習1:ハミングで「前に当てる」(3分)

口を閉じて「んー」と、鼻の付け根とくちびるがビリビリする所を探します。そのまま「んー→まー」と口を開け、曲のサビの音の高さまで上り下り。マイクに乗りやすい、まとまった声の土台になります。

練習2:子音だけ読み(3分)

録る曲のサビの歌詞を、ささやき声で子音だけ強く読みます。次に普通の声で、同じはっきりさで。録音で言葉が聞き取れる声になります。

練習3:語尾の長さを決める(2分)

Aメロとサビを1回ずつ歌い、語尾をどこで切るかを歌詞に「/」で書き込みます。

練習4:小さめの声で1回通す(2分)

本番のテイクの前に、7割くらいの声で1回だけ通して録り、距離と音量を確かめます。

ウォーミングアップ全体の流れはウォーミングアップの記事へ。録音が長くなる日は、1時間ごとに10分休み、水をこまめに飲みます(喉のケア)。

4. 録った後の聞き方(5つのチェック)

録ったらすぐに、イヤホンかヘッドホンで、次の順に1つずつ聞きます。全部を一度に聞こうとすると、どこを直せばよいか分からなくなります。

  1. 音量:フレーズごとに大きさがそろっているか(原因1)
  2. 割れ:一番大きい所で音が割れていないか(原因2)
  3. 言葉:歌詞を見ないで聞いて、言葉が全部聞き取れるか
  4. 語尾と息:言葉の終わりと吸う音が、目立ちすぎていないか(原因3)
  5. 音程とリズム:伴奏とずれている所に印をつける(ここはミックスでなく、歌い直しで直す)

3回録って、チェックの数が一番多いテイクを使います。同じ所で毎回ずれるなら、そこは練習が必要な所です。

1回に1つずつ聞く(左から順に)1 音量そろっている?2 割れ大きい所は?3 言葉聞き取れる?4 語尾と息目立ちすぎ?5 音程とリズム歌い直しで直す3回録って、チェックの多いテイクを使う

5. 【たーなー先生のレッスンから】録音は、上達のいちばんの先生

ATOのレッスンでは、歌ってみたや自作曲を出したい方に、録音した歌を一緒に聞くことをおすすめしています。音楽知識0からシンガーソングライターになった300名以上の生徒さんの多くも、最初は「録ると下手に聞こえる」から始まりました。

たーなーメソッド「100×100」で声の特徴を100の項目で分析すると、「音程が悪い」と思っていた方の原因が、じつは語尾の息だった、マイクとの距離だった、ということがよくあります。原因が分かれば、練習は短くて済みます。

よくある質問

Q. 録音した自分の声が嫌いで、聞くのがつらいです。

A. 録音の声は、ふだん自分に聞こえている声と違って聞こえるのが当たり前です。聞く回数が増えるほど慣れていきます。

Q. ミックスやピッチの補正で直せば、練習しなくても大丈夫ですか?

A. 音量のばらつきや響きは整えられますが、音程やリズムのずれが大きいと、直した跡が不自然に聞こえます。言葉のはっきりさや声の色は、歌うときに決まります。録る前の練習がいちばんの近道です。

Q. マイクは口からどのくらい離せばいいですか?

A. まずはこぶし1つ分を基本にして、録り終わるまで変えないことが大切です。サビで大きく出す所だけ、少し離します。

Q. 家で大きな声が出せません。

A. 7割くらいの声でも、距離・語尾・言葉のはっきりさを直せば、録音はぐっと良く聞こえます。大きな声を出す練習は、レッスンやカラオケの部屋でしてください。

Q. オンラインのレッスンで、歌ってみたの相談はできますか?

A. できます。ATOボーカルスクールのレッスンはすべてオンラインです。録った音を一緒に聞きながら、どこから直すかを決められます。まずは25分の無料体験で、今の声の特徴を確かめられます。

Q. 料金はいくらですか?

A. 月2回11,000円、月4回16,500円、入会金5,500円です。無料体験の当日に入会される場合、入会金は0円です。

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体験レッスンのご案内

次の「歌ってみた」を、録り直しの少ない1本にしませんか。ATOボーカルスクールの無料体験(オンライン25分)では、講師があなたの声の特徴を分析し、録音で下手に聞こえる原因がどこにあるか・何から練習すればよいかをお伝えします。録った音があれば、一緒に聞きます。

レッスンはオンラインで受けられます。料金:月2回11,000円・月4回16,500円(入会金5,500円は、無料体験の当日のご入会で0円)。

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