がなり声の出し方|喉を痛めない3ステップと、シャウトとの違い

結論:がなり声とは、普段の声にわざと「ざらつき」を少し混ぜて、力強く・かっこよく聞かせる歌い方です。喉を痛めずに出すコツは、①小さな声で ②エッジボイスから入り ③一瞬だけ混ぜる、の3つです。大きな声で長く続ける必要はありません。喉が痛い・声がかすれる日は、練習をやめてください。自分のがなりが喉に負担をかけていないか心配な方は、無料体験(オンライン25分)で、出し方をその場で確かめます。

こんにちは、たーなー先生(田中直人)です。ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導し、テレビ東京『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王の指導もしてきました。劇団四季・宝塚に進んだ方や現役の方の指導経験もあります。

がなりはかっこいい表現ですが、やり方を間違えると喉を痛めやすい技でもあります。この記事では、喉を守りながら身につけるための順番で解説します。

1. がなり声とは

がなり声とは、声に「ガッ」「ザッ」というざらついた音を混ぜる歌い方です。ロックやR&B、最近のJ-POPでもよく使われ、サビの頭や言葉の強調で一瞬だけ入れると、歌に迫力と感情がのります。

ざらつきは、声を出す声帯のまわりの部分が一緒に細かく震えることで生まれる、と考えられています。大切なのは「喉を締めて無理やり出す音」ではない、ということです。上手な人のがなりは、聞こえる音は荒くても、本人の喉はリラックスしています。

2. がなりとシャウト・エッジボイス・こぶしの違い

4つの技、何を変えている?大きく・強く小さく・やさしく声の質を変える音の高さを動かすがなりエッジボイスシャウトこぶしエッジから入ると喉を痛めにくい
技の名前 どんな音か どこで使うか くわしい記事
がなり 普段の声に「ざらつき」を少し混ぜる サビの頭・強調したい言葉に一瞬 この記事
シャウト 叫ぶように強く、大きく出す 曲の山場・ロックの見せ場 シャウトの出し方
エッジボイス 声の出だしの「プツプツ」とした音 歌い出し・ささやく所・がなりの入口の練習 エッジボイスの出し方
こぶし 音の高さを小さく回す・揺らす 演歌や歌謡曲の節回し こぶしとは

ひと言でいうと、がなりは「声の質(ざらつき)を変える技」、こぶしは「音の高さを動かす技」、シャウトは「大きさと勢いの技」です。

3. 喉を痛めないがなりの出し方3ステップ

ステップ1:エッジボイスで「入口」を作る(1分)

楽な低い声で「あ゛ー」と、プツプツした小さな音を出します(エッジボイス)。喉に力を入れず、ため息のように出すのがコツです。出し方はエッジボイスの記事でくわしく説明しています。

ステップ2:エッジに声を少しずつのせる(2分)

エッジボイスのまま、少しずつ普通の声を混ぜていきます。「あ゛ー」の中に、普段の声が7割、ざらつきが3割くらい聞こえたら合格です。音量は、隣の部屋に聞こえない程度の小ささで行います。

ステップ3:歌の1語にだけ混ぜる(2分)

好きな曲のサビの最初の1語だけに、ステップ2のざらつきを一瞬(半拍ほど)混ぜます。次の言葉からは普段の声に戻します。「全部をがならない」ことが、かっこよく聞こえる一番のコツです。

がなりは「一瞬だけ」1語目2語目3語目4語目5語目6語目ピンク=がなり(半拍・小さめの声)灰色=普段の声に戻す。全部をがならないのが、かっこよく聞こえるコツ

4. こんな時はすぐやめる(喉を守る4つのサイン)

  • 喉がヒリヒリする、痛い
  • 練習のあと、話し声がかすれる
  • 咳払いをしたくなる感じが続く
  • 高い音が出にくくなった

ひとつでも当てはまったら、その日は練習を止めて喉を休めましょう。2週間以上かすれが続く場合は、耳鼻咽喉科で診てもらってください。乾燥する冬は特に注意が必要です(冬の喉の守り方)。喉のケアは喉のケアの記事へ。

※この記事は歌の練習の方法を紹介するもので、医療の診断や治療に代わるものではありません。

5. 高い音でがなりたいとき

高い音でがなりを入れると、喉が締まりやすくなります。まずは「その曲より2つ下のキー」でステップ3を練習し、楽にできてから元のキーに戻してください。高い音そのものが苦しい方は、先に高い声の出し方の練習で、高音を楽に出せるようにするのが近道です。

6. 練習のポイント

がなりが出ないときは、声を大きくしようとしすぎていないかを見直してください。がなりの音は、思っているより小さな声から生まれます。大きな声で何度も練習するより、小さな声のエッジから順番に進めるほうが、喉を痛めずに身につけやすくなります。

よくある質問

Q. がなりは喉に悪いですか?

A. 喉を締めて大きな声で長く続けると負担になります。小さな声で、一瞬だけ混ぜる出し方なら、喉への負担を抑えられます。痛みやかすれが出たら、すぐやめてください。

Q. がなり声は練習すれば誰でも出せますか?

A. 多くの方が、エッジボイスから順番に練習することで出せるようになります。出るまでの期間には個人差があります。

Q. がなりとシャウトの違いは何ですか?

A. がなりは声に「ざらつき」を混ぜる技、シャウトは叫ぶように強く大きく出す技です。がなりは小さな声でもできます。

Q. がなりとエッジボイスは同じですか?

A. 違います。エッジボイスは声の出だしのプツプツした音で、がなりの入口の練習として使います。

Q. 1日どのくらい練習すればいいですか?

A. 1日5分までにしてください。喉が疲れたら、その日は終わりにしましょう。

Q. カラオケの採点では、がなりは点数に関係しますか?

A. 採点の機種によって評価のしかたが違います。がなりを入れすぎると音程がぶれやすくなるので、採点で点を取りたい曲では、サビの頭など一瞬にとどめるのがおすすめです。

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