この記事の答え
忘年会・新年会の1曲目は、「いちばん得意な曲」ではなく「緊張しても崩れにくい曲」を選びます。物差しは3つです。
- キー:いつもより下げて、サビが楽に出る高さにする
- 長さ:短めで、サビが早く来る
- みんなが知っているか:口ずさんでもらえる
1曲目で声が固くなるのは、曲の難しさより「息が浅くなること」が大きな原因のひとつです。
監修・執筆:たーなー先生(ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導)
忘年会の前の週に、のどを守りながら声を慣らす順番をまとめました。本番の前に25分のオンライン無料体験で声の使い方を確かめられます。
1. 1曲目がいちばん緊張する理由
宴会のカラオケは、練習なしでいきなり人前で歌う場です。声が温まっていないうえに、周りの視線で息が浅くなります。1曲目で外れてしまうのは、音程の力が足りないからというより、準備の時間がないからです。だから曲選びの目的は「うまく聞かせる」ではなく「崩れにくくする」ことになります。
現場から 『THEカラオケ★バトル』の優勝者・新人王・U18四天王の指導でも、最初にやるのは「勝負する曲を絞ること」でした。宴会では逆に、「勝負しない1曲目」を先に決めておくと、気持ちが楽になります。
2. 選ぶときの3つの物差し
物差し1:キー
いつもより下げて、サビが楽に出る高さにします。1曲目は声が温まっていないので、いつもより低めが安全です。
物差し2:長さ
サビが早く来る、短めの曲にします。長い曲は途中で息が切れて、疲れが出ます。
物差し3:みんなが知っているか
知っている曲なら、周りが口ずさんでくれて、緊張が和らぎます。自分だけが好きな曲は、2曲目以降に回します。
曲ごとの音域の目安は、音域が狭くて歌いやすい曲にまとめています。
3. 役割分担表:幹事・1曲目の人・盛り上げ役・苦手な人
1曲目は「歌う人の勝負」ではなく「場の空気をつくる役」と考えると、決めやすくなります。
| 役割 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 幹事 | 1曲目を歌う人に依頼する。入れる順番の案内と時間の管理 | 全員分の選曲を決める |
| 1曲目を歌う人 | 場に合う曲を1曲選ぶ。キーは下げてよい | 勝負曲を難しく歌う |
| 盛り上げ役 | 手拍子と合いの手。2曲目に続く | 1曲目を取ってしまう |
| 歌が苦手な人 | 手拍子や合いの手で参加する | 無理に歌う |
4. 歌う前の30秒(席でできる整え方)
- 息を細く長く吐く(口をすぼめて10秒)。
- 小さな声で「んー」と鼻歌を出して、喉を温める。
- 出だしの1フレーズだけを、頭の中で歌う。
大きな声で試し歌いをすると喉に負担がかかるので、小さな声で。お酒を飲んでいるときは声の調子が分かりにくいので、無理に高い声を出さないでください。マイクの持ち方も、歌う前に確かめておくと安心です。
本番まで7日間の声のカレンダー:毎日することは1つだけ
答え:忘年会のカラオケの声の準備は、7日前から「1日1つだけ」で足ります。7日前〜5日前は睡眠と水分、4日前〜2日前は1曲だけを小さな声で通す練習、前日は早めに休む、当日は歌う前に1分だけ声を温める、の順です。直前に新しい歌い方を試すより、いつもの声を守るほうが本番に合います(状態は一人ひとり違うため、あくまで目安です)。
- 7日前:睡眠の時間を決める。寝る前の1時間は小声で話し続けない(声を休める)。
- 6日前:1日に飲む水の量を意識する。乾燥した部屋では、加湿するか濡らしたタオルを近くに置く。
- 5日前:当日歌う曲を1曲だけ決める(上の「選ぶときの3つの物差し」で)。
- 4日前:その曲を、話し声より少し大きい程度の声で通して歌う。1回で止める。
- 3日前:歌詞を見ながら、息を吸う場所に印を付ける。声は出さなくてもよい。
- 2日前:小さな声で通す。のどが疲れたと感じたら、その日は歌わない。
- 前日:新しいことはしない。早めに休む。お酒を飲む予定があれば、量を決めておく。
- 当日:歌う直前に、口を軽く閉じてハミングを30秒、「あー」を小さな声で30秒。1分で十分です。
声は使いすぎると本番で出にくくなるので、直前は足し算より引き算が合います。のどの痛みやかすれが2週間以上続くときは、練習を増やさず耳鼻咽喉科で診てもらってください。
前日の夜にできる3分の声の準備|水・息・ハミングの3つだけ
カラオケの前日は、新しいことを足すより「整える」だけで十分です。水を飲む、息をゆっくり吐く、小さな声でハミングする。この3つを合わせて3分でできます。
前日に声を出しすぎたり、慣れない練習をしたりすると、かえって喉が疲れます。前日の夜は次の3つに絞ってください。
- 水を飲む(1分):常温の水かぬるい白湯を、一口ずつ。冷たすぎる水は避けます。
- 息をゆっくり吐く(1分):鼻から軽く吸い、細く長く吐く。5回。吐くときに力みません。
- 小さくハミング(1分):口を閉じて「ん〜」と、話すくらいの音量で、気持ちのよい高さから。痛い・かすれる感じがあれば、そこで止めます。
やらないこと:大きな声での通し練習、高い音の確認、夜遅い時間の長い練習。当日の朝は、起きて1〜2時間たってから声を出し始めると楽です。迷う日は、水を飲んで早く休むことが準備になります。歌いすぎた翌日の整え方は「翌日に声が重いときの休ませ方」にまとめています。
当日の流れチェックリスト
- 会場に着いたら、1曲目と2曲目に歌う曲を決めておく
- 乾杯のあと、常温の水を用意する
- 順番の2人前になったら、席でできる30秒の整え方を始める
- マイクは口の少し下で軽く握り(口から握りこぶし1個分)、前奏の最後の1拍でゆっくり息を吸う
- 歌い終わったら、うまくいった点を1つだけ心の中で数える
5. 外れてしまったときの立て直し方
1曲目で外れても、2曲目で取り戻せます。外れた場所にこだわらず、次のフレーズで息を吐き直し、サビでキーを無理に追いかけないことです。人前で緊張して声が震えるときの準備もあわせてご覧ください。
カラオケを続けて歌った翌日に声が重いときの休ませ方
カラオケを続けて歌った翌日に声が重いときは、まず「歌わずに休ませる」ことを優先してください。水分、静かな時間、力を入れない小さなハミングの3つだけで整え、無理に高い声や大きな声で確かめないことが大切です。
忘年会や二次会で何曲も続けて歌うと、翌朝に声が重い、かすれる、出しにくいと感じる人がいます。ボイストレーナー歴30年、延べ5万人以上を指導してきたたーなー先生のレッスンでも、歌いすぎた翌日は次の3つに絞るようにお伝えしています。
- 水分:常温か白湯を、ひと口ずつ何回かに分けて。一気に飲まず、冷たすぎるものや刺激の強いものは避けます。
- 静かな時間:その日は大きな声で話さない、ささやき声にもしない(ささやくと力みやすいため)。普通の小さめの声で、必要なときだけ話します。
- ハミング:口を閉じ、「んー」と小さな声で話し声の高さを10秒。1日2〜3回まで。響きがくすぐったい程度でやめます。
翌日に「声が戻っているか」を確かめるために、高い声や大きな声を出さないでください。確かめるほど疲れが長引きます。声を使う予定(会議・発表・カラオケ)が続くときは、話す量を減らして調整します。次回に向けては、前日の3分の準備(水・息・ハミング)と、歌う曲数の目安をあらかじめ決めておくと、翌日の重さが違ってきます。
声の痛みが強い、熱がある、数日たっても声が戻らないなどの場合は、練習を休んで医療機関に相談してください。
デュエットを頼まれたときの、始まる前の3つの決め事
この節の答え:デュエットは「うまく歌う」より、始まる前の3つの決め事で崩れにくくなります。①キーを2人の低いほうに合わせる ②どこを2人で歌い、どこを1人ずつ歌うかを先に決める ③相手の声ではなく、自分のパートの最初の1音だけを先に頭の中で鳴らす、の3つです。
忘年会・新年会・二次会で「デュエットしよう」と言われたとき、不安になるのは音程が合わない、どちらが主旋律か分からない、相手のパートに引っぱられる、の3つです。
① キーは「2人のうち低い声に合わせる」
デュエットは、片方に楽なキーが、もう片方には出しにくいキーになりやすい曲です。曲を入れたあと、2人で相談して、出しにくいほうに合わせてキーを下げてみてください。1〜2つ下げるだけでも、歌いやすさが変わることがあります。
② 2人で歌う所と、1人ずつ歌う所を先に決める
歌詞を目で追う前に、「ここまで私、ここから君」と簡単に決めておくと、入りの迷いが減ります。迷ったら、サビだけ2人で歌う形にすると、場がまとまりやすくなります。
③ 自分のパートの最初の1音を、頭の中で先に鳴らす
相手の声につられて音程がずれるのは、よくあることです。自分の最初の1音を、前奏のうちに頭の中で小さく鳴らしておくと、相手に引っぱられにくくなります。音程そのものを安定させる練習は「カラオケの音程バーを合わせる3ステップ」にまとめています。
合わなくても気にしすぎないでください。場が楽しければ、デュエットは成功です。音程のずれが耳・声・息のどこから来ているかは、聞いてみないと分かりません。下の25分の無料体験(オンライン)で、最初に直す1か所を一緒に決められます。
6. ひとりでは直しにくいとき
自分の声が、どの高さで苦しくなるかは、自分では気づきにくいものです。25分の無料体験(オンライン)では、あなたの声を聞いて、忘年会や新年会で歌う曲に合う「楽に出る高さ」を一緒に確かめます。ATOボーカルスクールのレッスンはオンラインのみで、講師は、たーなー先生、OLIVE先生、大場康司先生です。
料金:月4回16,500円(税込)、入会金5,500円(無料体験当日の入会は0円)。体験は、入会が必須ではなく、体験料はかからず、その場で決めなくて大丈夫です。
結婚式の余興で歌う方は、本番7日前から当日までの予定表をご覧ください。
息を吸う場所の決め方をもう少しくわしく知りたい方は「カラオケの息継ぎ(ブレス)」をどうぞ。
よくある質問
- Q. 忘年会のカラオケで、1曲目に歌うならどんな曲がよいですか?
A. キーをいつもより下げて、サビが早く来る短めの、みんなが知っている曲が向いています。
- Q. 1曲目は誰が歌うのがよいですか?
A. 決まりはありません。幹事が頼みやすい人か、自分から手を挙げた人で構いません。
- Q. キーを下げるのは恥ずかしくないですか?
A. 恥ずかしいことではありません。声が温まっていない1曲目ほど、楽な高さで歌うほうが安定します。
- Q. 緊張して声が震えるときはどうすればよいですか?
A. 歌う前に息を細く長く吐き、出だしの1フレーズだけを頭の中で歌ってください。
- Q. お酒を飲んだあとでも歌えますか?
A. 飲んでいるときは声の調子が分かりにくいので、無理に高い声を出さず、キーを下げて歌ってください。
- Q. 歌が苦手でも参加できますか?
A. できます。手拍子や合いの手でも、十分に場を盛り上げられます。
- Q. オンラインのレッスンで、カラオケの相談はできますか?体験だけで終わっても大丈夫ですか?
A. できます。歌いたい場面をお伝えください。25分の無料体験(オンライン)だけで終わっても構いません。入会するかどうかは、体験のあとに決められます(体験当日の入会は入会金0円。通常5,500円)。
- Q. 忘年会の前日に、声のために一番してはいけないことは何ですか?
A. 何曲も歌い込むことです。前日は新しいことをせず、早めに休むほうが当日の声に合います。
- Q. 前日にハミングはどのくらいの音量がよいですか?
A. 話すくらいの音量で十分です。痛みやかすれを感じたら、そこで止めてください。
- Q. 前日の夜に冷たい飲み物は避けたほうがよいですか?
A. 一口ずつ飲める常温かぬるめの飲み物が楽です。冷たすぎる飲み物は、喉が縮まる感じがする人もいます。
- Q. カラオケの翌日に声が出ないのはなぜですか?
A. 長く続けて歌うと、のどや周りの筋肉が疲れ、声が重い、出しにくいと感じる人がいます。まず休ませてください。
- Q. 翌日に声が戻っているか歌って確かめてもよいですか?
A. おすすめしません。高い声や大きな声で確かめるほど疲れが長引きます。水分と小さなハミングで整えてください。
- Q. 何日休めばよいですか?
A. 人によって違います。痛みや熱があるとき、数日たっても戻らないときは、医療機関に相談してください。
- Q. デュエットで音程が合わないとき、どうすればよいですか?
A. まずキーを2人の低いほうに合わせ、1〜2つ下げてみてください。それでも合わないときは、自分のパートの最初の1音を前奏のうちに頭の中で鳴らしておくと、相手に引っぱられにくくなります。
- Q. どちらが主旋律か分からないときは?
A. 曲によって異なります。迷ったら、サビだけ2人で同じ旋律を歌う形にすると、場がまとまりやすいです。
- Q. デュエットを楽しく歌うために、ひとりで練習できますか?
A. 自分のパートだけを録音して聞き返すと、ずれやすい所が分かります。原因が音程・息・緊張のどれかは、聞いてみないと分かりません。ATOの無料体験(25分・オンライン)で一緒に確かめられます。
最終更新:2026年10月
