結論:歌の表現力は、大きく2つに分かれます。
- 音色(ねいろ)=声そのものの色を変える技:ウィスパー、エッジ、ハスキー、シャウト、ホイッスル、イケボ、デス、セクシーの8種
- 装飾(そうしょく)=音の入り方・揺らし方・リズムで飾る技:こぶし、しゃくり、フェイク、スキャット、裏拍の5種
最初に覚えるなら、装飾は「しゃくり」、音色は「ウィスパー(息まじりの声)」からが安全です。喉に力を入れる技(シャウト・デス)は、土台の発声ができてからにしてください。
こんにちは、ボイストレーナーのたーなー先生(田中直人)です。30年で延べ5万人以上の声を見てきましたが、「表現力をつけたい」というご相談の多くは、実は「どの技から手をつければいいか分からない」というお悩みです。この記事では、13の技を「音色」と「装飾」の地図に並べ、それぞれの詳しい記事へご案内します。
1. 表現力は「音色」と「装飾」の2つに分かれる
- 音色は、声帯の閉じ方や息の量、響かせる場所を変えて、声そのものの質感を変えるものです。1曲の中で長く使えます。
- 装飾は、音の始まり・終わり・揺らし方・リズムの置き方を変えるものです。1音〜1フレーズの中で一瞬使います。
- たとえるなら、音色は「絵の具の色」、装飾は「筆づかい」です。
2. 声の色を変える「音色」8種
- ウィスパーボイス:息を多めにまぜた、ささやくような声。バラードの静かな出だしに。 難しさ★1 → ウィスパーボイスの詳しい記事
- エッジボイス:声帯を小さくプツプツ鳴らす声。歌い出しや語尾の味付けに。 難しさ★1 → エッジボイスの詳しい記事
- ハスキーボイス:少しかすれた、温かみのある声。 難しさ★2 → ハスキーボイスの詳しい記事
- シャウト:強く張り上げる叫びの声。ロックのサビに。喉を痛めやすいので土台が先。 難しさ★3 → シャウトの詳しい記事
- ホイッスルボイス:裏声よりさらに上の、笛のような超高音。 難しさ★3 → ホイッスルボイスの詳しい記事
- イケボ:低めで響きのある、落ち着いた話し声・歌声。 難しさ★2 → イケボの詳しい記事
- デスボイス:うなるような歪んだ声。メタル・ラウドロックで。 難しさ★3 → デスボイスの詳しい記事
- セクシーボイス:息と響きを混ぜた、色気のある声。 難しさ★2 → セクシーボイスの詳しい記事
3. 音を飾る「装飾」5種
- しゃくり:目的の音より少し下から、すくい上げるように入る。採点でも加点の対象。 難しさ★1 → しゃくりの詳しい記事
- こぶし:1つの音の中で、音程を細かく上下に回す。演歌・民謡、ポップスにも。 難しさ★2 → こぶしの詳しい記事
- フェイク:メロディを崩して、音を足したり変えたりして歌う。R&B・ゴスペルで多い。 難しさ★3 → フェイクの詳しい記事
- スキャット:「ダバダ」「シュビドゥビ」など意味のない音で、楽器のように歌う。ジャズで。 難しさ★2 → スキャットの詳しい記事
- 裏拍:「1・2・3・4」の間の「と」でリズムを感じる。全部の装飾の土台。 難しさ★1 → 裏拍の詳しい記事
4. どれから覚える?目的別のおすすめ順
- カラオケの点数を上げたい → しゃくり → こぶし → ビブラート(採点の表現力はカラオケ採点の表現力の記事で詳しく)
- バラードをしっとり歌いたい → ウィスパー → エッジ → ビブラート(ビブラートの記事)
- R&B・ゴスペルっぽく歌いたい → 裏拍 → フェイク → スキャット
- ロックで迫力を出したい → 発声の土台(喉・声帯の鍛え方)→ ハスキー → シャウト(デスは最後)
5. 表現力が伸びない人に共通する3つのこと
- 技から入って、土台(息・声帯の閉じ・響き)が後回しになっている
- 録音して聴き返していない(自分では入れたつもりでも、聴く人には伝わっていない)
- 1曲に技を入れすぎている(入れる場所は、サビの入り・語尾など2〜3か所に絞る)
【たーなー先生の現場から】たーなーメソッド「100×100」では、声の特徴を100の項目で見て、1万通りの組み合わせから練習を選びます。同じ「表現力をつけたい」でも、息の量が足りない人と、喉に力が入りすぎる人では、最初の技が逆になるからです。自分の声に合う最初の1つが分からない方は、無料体験でお伝えします。
6. よくある質問
- Q. 歌の表現力とは何ですか?
A. 同じメロディでも、声の色(音色)と音の飾り方(装飾)を変えて、気持ちや雰囲気を伝える力です。音色はウィスパーやエッジなど8種、装飾はしゃくりやこぶしなど5種に分けられます。
- Q. 表現力は練習で身につきますか?
A. 身につきます。まず録音して自分の歌を聴き、サビの入りや語尾など2〜3か所に1つの技を入れる練習から始めてください。
- Q. 最初に覚えるべき技は何ですか?
A. 装飾なら「しゃくり」、音色なら「ウィスパー」がおすすめです。どちらも喉への負担が少なく、すぐに曲で使えます。
- Q. カラオケ採点の「表現力」と同じですか?
A. 少し違います。採点の表現力は、抑揚(強弱)と、しゃくり・こぶしなど決まった技の回数で点が付きます。
- Q. シャウトやデスボイスで喉を痛めませんか?
A. 発声の土台ができていないうちは痛めやすい技です。喉に痛みが出たらすぐやめてください。土台づくりから順に練習するのが安全です。
点数を上げたい方はカラオケ採点の表現力の記事をご覧ください。
7. まとめと無料体験
- 表現力=音色(声の色)8種+装飾(音の飾り)5種
- まずは「しゃくり」か「ウィスパー」から、1曲に2〜3か所だけ
- 自分の声に合う最初の1つは、無料体験で見立てます
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